体操の平岩優奈さんが東京五輪に向けて急浮上しています。
平岩優奈さんといえば、華麗な体操演技と可愛らしいルックスで注目されてきた武庫川女子大のエースで学生チャンピオン。
ところが、大学を退学?してNPO戸田スポーツクラブ(戸田SC)に移籍しています。
本当に武庫川女子大を退学していたのでしょうか。移籍の理由は何だったのでしょうか。
平岩優奈さんの戸田SC移籍の理由、出身・経歴、wikiプロフィールとあわせて武庫川女子大の退学?の真相をご紹介します。
平岩優奈が武庫川女子大を退学?
平岩優奈の武庫川女子大入学の経緯
平岩優奈さんが高校1年生のときに、2014年5月の『第68回全日本体操競技選手権大会』で女子個人総合3位となり、ナショナルチームのメンバーに抜擢されています。
その時のナショナルチームのコーチが、武庫川女子大の体操部監督の大野和邦さん。
平岩優奈さんがナショナルチームの海外遠征中に怪我をして欠場となり、その後の練習もままならず、結果も出せない状況に陥っていたときに励ましてくれていたそうです。
そういったことから、再起を決意して、大野和邦さんが監督を務める武庫川女子大学体操部に入ったわけです。
実際、武庫川女子大学体操部に入り、平岩優奈さんは飛躍へのきっかけを掴んでいます。
平岩優奈が武庫川女子大を退学?その真相
ところが、平岩優奈さんの大会エントリーの所属が、武庫川女子大学体操部からNPO戸田スポーツクラブに変わっていて、、
武庫川女子大は退学していたのでしょうか。
2021年4月18日にデイリースポーツがこのような記事を掲載しています。
18年の全日本選手権では55位で予選落ちし、「体操は好きだけど練習が怖かった」と、浮上できない日々が続いた。
転機は2年前だった。武庫川女大から戸田スポーツクラブへ移籍。
96年アトランタ五輪代表の豊島リサコーチに指導を仰ぐと、昨年12月の全日本選手権では6位と奮闘した。
2018年の大学2年生のときに出場した『第72回全日本体操競技選手権大会』で予選落ちし、この記事によると、それから結果の出ない日々が続いて、、
2019年の大学3年生のときに、武庫川女子大体操部からNPO戸田スポーツクラブに移籍したというもの。
だとすると、平岩優奈さんは大学3年生のときに大学を退学していたことになります。
果たして真相はどうなのでしょうか。
平岩優奈さんが大学3年生になった2019年4月、武庫川女子大の注目の体操部員として『COLLEGE ATHLETE TV』から密着取材の様子が公開されています。
Vol.23 平岩優奈(3年)-武庫川女子大学体操部/THE STARS
出典:COLLEGE ATHLETE TV 2019.4.13
そこでは、武庫川女子大体操部での平岩優奈さんの日常、練習風景が紹介されていて、監督の大野和邦さんや体操部全体の雰囲気の良さが十分に伝わってくる内容で、
デイリースポーツが掲載した記事の主旨とは真逆の印象です。
しかも、平岩優奈さんが予選落ちした数ヶ月後の2018年8月の『全日本学生体操競技選手権大会』で前年の5位から個人総合優勝を果たしています。
NPO戸田スポーツクラブ移籍の時期について、平岩優奈さんが2019年6月24日のツイートで触れています。
環境を変え、2ヶ月間でここまで戻すことができ、体操ができることにとても幸せを感じました。(平岩優奈)
出典:@bigsmie_yyy11
応援ありがとうございました😊 pic.twitter.com/EuDExRQiDt
— 平岩 優奈 (@bigsmie_yyy11) June 24, 2019
つまり、2019年4月24日前後に、武庫川女子大体操部からNPO戸田スポーツクラブへ移籍していて、
『COLLEGE ATHLETE TV』の密着取材が公開された頃には、もう移籍が決まっていたことになります。
なので、武庫川女子大体操部を退部したことは間違いありません。
さらに、平岩優奈さんは武庫川女子大学健康・スポーツ科学部の学生で、大学の学生寮で生活していましたが、
自らの拠点も兵庫県西宮市から埼玉県戸田市へ移しています。
なので、2019年4月、大学3年生になって直ぐの頃、武庫川女子大を退学していた可能性は高いでしょう。
ただ、大学生としての籍だけ残し、休学していた可能性はあるかもしれません。
もし仮にそうだとすると、2021年3月に大学を卒業していることになりますが、、平岩優奈さんから大学卒業を報告するようなツイートもなく、
ツイッターのプロフにも、学園中→成立学園高校卒業とだけ掲載し、武庫川女子大学の記載はありません。
やはり、武庫川女子大退学の可能性が濃厚のようです。
大野和邦監督との出会いから再起を決意して武庫川女子大体操部に入り、飛躍を遂げてきた平岩優奈さんに何があったのでしょうか。
NPO戸田スポーツクラブ移籍の理由を調べてみました。
平岩優奈の戸田スポーツクラブ移籍の理由
平岩優奈の戸田スポーツクラブ移籍の理由
学生体操選手権では個人優勝する力がありながら、全日本体操選手権では予選落ちという結果に甘んじてしまい、たび重なる怪我への恐怖心にも悩んでいたようです。
そして、2019年に武庫川女子大学からNPO戸田スポーツクラブへ移籍します。
武庫川女子大学の体操部から埼玉県戸田市のNPO戸田スポーツクラブへ移った理由は、アトランタ五輪の代表選手だった豊島リサコさんに指導を仰ぎたかったからだそうです。
高校時代に結果を出せず、再起を決意して進学した武庫川女子大学も、ナショナルチームでお世話になった大野和邦先生が体操部の監督にいたからで、
平岩優奈さんにとって移籍は飛躍への転機になっているようですね。
平岩優奈が移籍した戸田スポーツクラブ
平岩優奈さんが移籍した戸田スポーツクラブとはどんなところなのでしょうか。
- 名称:NPO戸田スポーツクラブ
- 所在地:埼玉県戸田市大字新曽2094-6
- 理事長:豊島リサ
- 戸田スポーツクラブは、保健・医療・福祉/社会教育/まちづくり/学術・文化・芸術・スポーツ/国際協力/子どもの健全育成/連絡・助言・援助の活動をする非営利団体
理事長を務める豊島リサさんは、アトランタ五輪をはじめ多くの国際大会で日本代表として活躍してきた元体操選手です。
- 名前:豊島リサ(旧姓菅原)
- 生年月日:1997年8月15日
- 年齢:27歳
- 出身:埼玉県戸田市
- 所属:戸田市スポーツセンター→日本体育大学
引退後は、自身の経験から女子アスリートの食生活や体調管理など体作りに携わっていて、コーチとして女子体操選手のサポートをしています。
平岩優奈の出身、幼少・中学・高校・大学時代
平岩優奈の出身、幼少時代
平岩優奈さんの出身地は東京都練馬区。
母親の勧めで5歳のときから地元の大泉スワロー体育クラブに通い始め、最初は水泳と体操の教室に入りましたが、水泳の練習がつらくて体操一本にしてもらったそうです。
住所:東京都練馬区東大泉4-31-6
大泉スワロー体育クラブの体操教室はベビーコースからあり、平岩優奈さんは園児〜小学1年コース(器械体操・基礎)からスタート。
この頃はまだ遊び感覚でやっていたわけですが、その才能が次第に発揮されるようになり、
小学6年生からは、三菱養和体操スクールに移籍しています。
正確には『三菱養和会』スポーツスクールの体操ジュニアコース。
住所:東京都豊島区巣鴨2-8-1(巣鴨スポーツセンター)
JR山手線「巣鴨」駅から徒歩2分
といっても、すでに全国クラスの実力があった平岩優奈さんには専属コーチ(林啓太さん)がついてトップを目指します。
そして、2010年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』で三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合2位を獲得しています。
平岩優奈の出身、小中学時代
中学校は、地元の練馬区立大泉学園中学校に進みます。
住所:東京都練馬区大泉学園町4-17-32
中学1年生のとき、2011年8月の『東日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合優勝
2011年『全日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合2位
推薦されて中学2年生でナショナルチームの強化合宿に参加しています。
この合宿で参加しているトップ選手の考え方や練習姿勢を直に学べたことが、今後の飛躍に繋がったのだそうです。
中学2年生のとき、2012年『全日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合4位となり注目されました。
中学3年生のときに手首を痛めてしまい、2013年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合19位に入っています。
この大会で、平岩優奈さんはエレガンス賞を受賞しています。
元体操日本代表選手の田中理恵さんから「今、日本で一番綺麗な体操をする」と絶賛されていました。
平岩優奈の出身、高校時代
高校は、私立の成立学園高等学校に進学します。
住所:東京都北区東十条6-9-13
偏差値は48-60、サッカーの強豪校、高校に体操部もありますが、平岩優奈さんは所属はしていません。
日本代表を目指すために、北区(巣鴨)にある三菱養和体操スクールへの通いやすさから高校を決めたのかもしれません。
高校1年生のとき、2014年5月の『第68回全日本体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、なんと女子個人総合3位を獲得しています。
そして、女子代表メンバーに抜擢されて、2014年10月の『体操世界選手権』女子団体決勝に挑みますが、現地の練習中に右手中指を骨折してしまい欠場となりました。
それからは、練習が怖くなってしまう時期もあったようです。
高校2年生のとき、2015年4月の『第69回全日本体操協議選手権大会』に出場し、女子個人総合24位に終わりました。
とはいえ、2015年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』では、女子個人総合2位を確保しています。
しかし、2016年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』決勝戦は棄権しています。
練習中の負った怪我の影響が残っているのか、練習もままならず、結果も出せないことに思い悩んでいたそうです。
そして、ナショナルチームのコーチで武庫川大学の体操部監督の大野和邦さんからの励ましで再起を決意したわけです。
平岩優奈の出身、大学時代
そして、平岩優奈さんが再起に向けて進学した先が、武庫川女子大学の体操部。
1939年創立の私立の学校法人で、カヌーやビーチバレーでオリンピック選手を輩出しているスポーツ名門大学です。
体操でも『全日本学生体操選手権大会』の団体総合で4年連続の準優勝を果たしています。
- 2017年8月『第71回全日本学生体操選手権大会』女子団体総合で準優勝
- 2018年8月『第72回全日本学生体操選手権大会』女子団体総合で準優勝
- 2019年8月『第73回全日本学生体操選手権大会』女子団体総合で準優勝
- 2020年10月『第74回全日本学生体操選手権大会』女子団体総合で準優勝
平岩優奈さんが進学した学部は、健康・スポーツ科学部。
大学キャンパスに隣接する学生寮から体操部の体育館を往復する毎日が始まります。
武庫川女子大学
住所:兵庫県西宮市池開町6-46
キャンパスは、西宮市内に中央と浜甲子園と上甲子園の3箇所で、
平岩優奈さんの健康・スポーツ科学部は中央キャンパスで、体操部の専用体育館は第2体育館の地下1階にある体操室。
ちなみに、その第2体育館だけでも地下1階から地上5階まである大きな施設で、そんな体育館が大学キャンパスに3棟もあります。
武庫川女子大体操部には、師と仰ぐ元ナショナルコーチの大野大野和邦さんがいて、部の雰囲気も明るくリラックスした中で厳しい練習に取り組める環境にあるようです。
大学に入学すると、さっそく2017年4月の『第59回関西学生体操選手権大会』に武庫川女子大学所属で出場し、女子個人総合優勝し、
2017年8月の『第71回全日本学生体操競技選手権大会』でも女子個人総合5位と健闘。
大学2年生となり出場した、2018年4月の『第72回全日本体操競技選手権大会』では女子個人総合55位で予選落ち。
そのあと直ぐに『第72回全日本学生体操競技選手権大会』で女子個人総合優勝をしていますが、
高校1年生のときの全日本体操競技選手権大会で挙げた女子個人総合3位の快挙からすると意外な結果に終わったわけです。
怪我への恐怖心がまだ克服できずにいたのかもしれません。
そして、名実ともに武庫川女子体操部のエースだった平岩優奈さんは、大学3年生になると東京のNPO戸田スポーツスクールに移籍となりました。
平岩優奈の経歴、wikiプロフィール
平岩優奈のwikiプロフィール
- 名前:平岩優奈(ひらいわゆうな)
- 生年月日:1998年11月21日
- 年齢:26歳
- 出身:東京都
- 身長:148cm
- 体重:41kg
- 所属:
・大泉スワロー体育クラブ
・三菱養和体操スクール
・武庫川女子大学体操部
・戸田スポーツクラブ - 得意種目:平均台
- 憧れの選手:元体操の田中理恵さん
母親から勧められて5歳のときに体操スクールに通い始めたことが体操選手への始まりで、
ジュニア時代から頭角を表してナショナルチームにも最年少で参加していた逸材といわれています。
これまで怪我に見舞われて戦線離脱することもありましたが、それを克服して、
2021年4月の『第75回全日本体操競技選手権大会』にNPO戸田スポーツクラブ所属で出場し、女子個人総合3位という結果を出しました。
そして、東京オリンピックへの出場可能性が大きく引き寄せたわけです。
平岩優奈の経歴(体操戦績)
2014年5月の『第68回全日本体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合3位
2014年10月の『体操世界選手権』に日本代表メンバーに抜擢され、女子団体決勝で、現地練習中の怪我から欠場
2015年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、女子個人総合2位
2016年8月の『全日本ジュニア体操競技選手権大会』に三菱養和体操スクール所属で出場し、決勝戦を棄権
2017年4月の『第59回関西学生体操選手権大会』に武庫川女子大学所属で出場し、女子個人総合優勝
2017年8月の『第71回全日本学生体操競技選手権大会』に武庫川女子大学所属で出場し、女子個人総合5位
2018年4月の『第60回関西学生体操選手権大会』に武庫川女子大学所属で出場し、女子個人総合優勝
2018年4月の『第72回全日本体操競技選手権大会』に武庫川女子大所属で出場し、女子個人総合55位(予選落ち)
2018年8月の『第72回全日本学生体操競技選手権大会』に武庫川女子大学所属で出場し、女子個人総合優勝
学生体操選手権では個人優勝する力がありながら、全日本体操選手権では予選落ちという結果に甘んじてしまい、たび重なる怪我への恐怖心にも悩んでいたようです。
そして、2019年に武庫川女子大学からNPO戸田スポーツクラブへ移籍します。
武庫川女子大学の体操部から埼玉県戸田市のNPO戸田スポーツクラブへ移った理由は、アトランタ五輪の代表選手だった豊島リサコさんに指導を仰ぎたかったからだそうです。
高校時代に結果を出せず、再起を決意して進学した武庫川女子大学も、ナショナルチームでお世話になった大野和邦先生が体操部の監督にいたからで、
平岩優奈さんにとって移籍は飛躍への転機になっているようですね。
そういったこともインタビューで触れています。
1996年アトランタ五輪代表の豊島リサコーチに指導を仰ぐと、昨年12月の全日本選手権では6位と奮闘した。
「恐怖心もなくなってきて。好きな体操ができるのがうれしくて。五輪に出たいなと思いました」。
大会直前には「いいなと思って、すぐ染めた」とピンクヘアで気合も注入した。
出典:デイリー
2019年4月『第73回全日本体操競技選手権大会』には出場していないようですが、翌年から快進撃が始まります。
2020年12月『第74回全日本体操競技選手権大会』にNPO戸田スポーツクラブ所属で出場し、女子個人総合6位
2021年4月『第75回全日本体操競技選手権大会』にNPO戸田スポーツクラブ所属で出場し、女子個人総合3位
ついに、東京五輪の女子体操代表枠3人が射程圏内に入ってきました。
最終選考会となる次のNHK杯でこれ迄の持ち点と合わせて3位以内に入れば、オリンピック出場への夢が叶うわけです。
2021年5月『第60回NHK杯体操』女子個人総合選手権
第32回オリンピック競技大会日本代表決定競技会・選考競技会
第50回世界体操競技選手権大会最終選考競技会
最終選考会を前にした順位と持ち点はこちらの通りです。
順位 | 氏名 | 所属 | 持ち点 |
1 | 村上茉愛 | 日体クラブ | 112.564 |
2 | 畠田瞳 | セントラルスポーツ | 110.598 |
3 | 平岩優奈 | 戸田スポーツクラブ | 108.631 |
4 | 杉原愛子 | 武庫川女子大学 | 108.498 |
5 | 相馬生 | 朝日生命 | 107.831 |
6 | 寺本明日香 | ミキハウス/レジックスポーツ | 107.162 |
武庫川女子大学の杉原愛子さんが僅差で4位につけているのも皮肉な感じです。