陸上の全米選手権で400m決勝2位となり”世界陸上2019ドーハ”の出場権を獲得し、米国で急上昇中のマイケル・ノーマン選手(21歳)。
陸上選手だった日本人の母を持つマイケル・ノーマン選手のルーツと共に米国では特集が組まれるなど注目されている。
9.27開幕する”世界陸上2019ドーハ”では、東京五輪米国代表を賭けたマイケル・ノーマン選手から目が離せない。
マイケル・ノーマン選手の戦績近況と米国の評価
“セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪”で凱旋
2019年5月19日の”セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪”に出場し、男子200mで大会新(19秒84)を記録。
この大会の日本人トップ(山下潤選手の20秒75)と1秒近い差で圧倒的な力を見せつけた。
日本人の母、米国人の父を持つのハーフのマイケル・ノーマン選手だが、この来日が公私共に初の日本とのことで母親と一緒に来日している。
記憶にも新しいが、日本では次世代のスーパースター候補として紹介されていた。
— いの☆まこ (@lotte71chocopie) May 19, 2019
“ダイヤモンドリーグ2019ローマ”で今季世界最高
2019年6月6日の”ダイヤモンドリーグ2019ローマ”で200mに出場し19秒70と今季世界最高記録を出して優勝した。
“全米世界選手権2019″で2位、不本意なタイムだが!?
2019年7月26日の”全米選手権2019″では400mに出場し、優勝はフレッド・カーリー選手(43秒64)、マイケル・ノーマン選手は2位(43秒79)。
“世界陸上2019ローマ”の出場権は獲得したものの、2018年の全米学生選手権での43秒61をからすると不本意なタイムとなる。
故障から練習できない期間があったとのこと。
マイケル・ノーマン選手の勇姿
Michael Norman always comes through with the speed.
pic.twitter.com/vwqdDfH3Ez— FloTrack (@FloTrack) June 30, 2019
Michael Norman 4️⃣4️⃣.2️⃣6️⃣
Fred Kerley 4️⃣4️⃣.4️⃣6️⃣
Akeem Bloomfield 4️⃣4️⃣.6️⃣7️⃣#BrusselsDL 👊 pic.twitter.com/1iozgXsneu— FloTrack (@FloTrack) September 6, 2019
米国代表のオフィシャルサイト「TEAM USA」
米国代表のオフィシャルサイトTEAM USAでは、オリンピック金メダル6個を誇るアリソン・フェリックス選手や、現世界王者のジャスティン・ガトリン選手を「Star」と表現し、彼らに続く「Supernova」としてマイケル・ノーマンを紹介している。
「直ぐに彼らの仲間入りをするであろう、あまりよく知られていない2人の選手がいる。ライ・ベンジャミンとマイケル・ノーマンだ。彼らには米国代表として複数のメダルを獲得する可能性がある」と2人の名前を挙げている。
マイケル・ノーマン選手のヒストリー
名前 :Michel Norman
生年月日:1997年12月3日(21歳)
出生 : アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ
身長 :185cm
体重 :82kg
チーム :ナイキ(スポンサー)
学歴 :ビスタ・マリエータ・ハイ・スクール2016年卒
南カリフォルニア大学在学中
小学5年生で、陸上を始める。(野球、バスケットボール、サッカーも並行)
バルセロナ五輪陸上男子400m金メダリストのクインシー・ワッツ氏の指導を受ける。
2013年頃から陸上の200mと400mに専念する。
2016年の世界ジュニア陸上選手権の200mで決勝で大会新記録で優勝する。
また、2016年の五輪代表選考会兼全米選手権では200mに出場し、準決勝でジャスティン・ガトリン選手を破っている。(同年開催のリオ五輪の出場は逃す)
2018年の全米学生選手権の400mに出場し、世界歴代6位の43秒61の記録をし有望選手として一挙に浮上。
2018年、男子400mの世界ランキング1位(43秒61)
現在は、東京オリンピックに米国代表で出場し、母親の親族が住む日本で走ることを目標にしている。
陸上選手だった日本人の母とファミリー
名前 :Nobue Norman(旧姓斉藤)信江 さん
出身 :浜松市西区入野町
浜松市立入野中学校では三年生の時(1989年)に女子100m11秒96で中学生日本新を記録(当時)し、西遠女子学園高校(浜松市中区)でも陸上選手として活躍。
高校卒業後、米国へ留学し、その後、同じ陸上選手の米国人のノーマン氏と結婚し、マイケル選手を出産。
この写真は、マイケル・ノーマン選手と交流のある母信江さんの西遠女子学園高校の元陸上部監督の高田均さん(71)が中日新聞に提供されたもの。(2018年3月)
ここでは「米国の五輪代表は、直前の全米選手権で1~3位に入れるかどうかの一発勝負で決まる」と高田さんは選考の厳しさに言及しながら「もし東京五輪出場となれば、静岡県の陸上関係者にとっても喜ばしいことでしょう」と話し、教え子の息子の雄姿が日本で見られるのを心待ちにしている。とのことです。
既に2019年7月の全米選手権で2位で世界陸上2019ドーハへ。東京オリンピック米国代表も間近!!