ラグビーワールドカップ2019で大躍進の”桜の勇者”日本代表チーム。
開催前の世界ランキング10位から、勝利するたびに9位、8位、7位とランキングを上げ、過去最高の6位にまで躍り出て、準決勝で南アフリカに敗退し8位(なぜ2つ下がる!?)へ。
世界ランキングのタイムリーな順位変動も他のスポーツにはないラグビーの魅力。
そこで、ランキングの決め方について解りやすくまとめました。
ラグビー世界ランキングの決め方
● ポイント制でポイントの多い順にランキングされる
● ポイントは対戦毎に加算・減算される
● 加算・減算のルールはオープンでシンプル
● ポイントは直ぐに反映され、ランキングは週次(月曜)で更新される
ラグビーの世界ランキングはポイント制
ラグビーの世界ランキングはポイント制となっていて、ポイント上位国の順に世界ランキングが設定されます。
ポイントは対戦毎に加算・減算
対戦がなければポイントの加算・減算はなくポイントに変動はありませんが、他国のポイントが増減することで世界ランキングの順位は変動します。
ポイントの加算・減算の対象となるオフィシャルな対戦は「国同士の試合」「テストマッチ」「国際大会」「ワールドカップ」となります。
世界ランキングは週次(月曜)順位変動
ポイントの変動は対戦終了後に更新されますが、世界ランキングは週次(月曜)で一斉更新されます。

ポイント獲得の基本ルール
① ホームアドバンテージ
対戦後のポイントの加算・減算を計算をする上で、ホームグラウンド(開催国の地)で実施される優位性を「ホームアドバンテージ」としてポイント調整するルールで、ホームチームの保有ポイントに3ポイントを加算して対戦両国のポイント差とするものです。
例えば、60ポイントのA国と55ポイントのB国との対戦をA国で行った場合、ホームアドバンテージのない第三国で対戦したときの本来のポイント差 5に対して「ホームアドバンテージ」3ポイントがA国に足され、A国とB国のポイント差は 8となります。
このポイント差が対戦結果により算出されるポイントの加算・減算に重要なファクターとなるわけです。
※ 計算方法は下記の②-2
②-1 ポイントが同じ国同士が対戦した場合
同じポイントの国同士の対戦の場合、勝てば1ポイント、負ければ1ポイントとなります。
今、仮にA国が70ポイント、B国も70ポイントで並んでいて、このテストマッチで両国が対戦した場合を考えます。
ちなみに引き分けの場合は両チームとも得点動かないことになります。
ただ、これはあくまで基本。まだまだいろんな仕組みがありますので次を見てみましょう。
②-2 ポイント差のある上位国と下位国が対戦した場合
【ポイント上位国】
例)相手国とは5ポイント差の上位
○勝利
1-0.1x下位国とのポイント差=加算ポイント
例)1-0.1×5ポイント=0.5ポイントアップ
△引き分け
0.1x下位国とのポイント差=減算ポイント
例)0.1×5ポイント=0.5ポイントダウン
敗戦
1+0.1x下位国とのポイント差=減算ポイント
例)1+0.1×5=1.5ポイントダウン
【ポイント下位国】
例)相手国とは5ポイント差の下位
○勝利
1+0.1x上位国とのポイント差=加算ポイント
例)1+0.1×5=1.5ポイントアップ
△引き分け
0.1x上位国とのポイント差=加算ポイント
例)0.1×5ポイント=0.5ポイントアップ
敗戦
1-0.1x上位国とのポイント差=減算ポイント
例)1-0.1×5=0.5ポイントダウン
ポイント上位国がポイント下位国に勝利しても少ないポイント加算であり、引き分けたらポイント減算となり、敗戦した場合には大きなポイント減算となるシステムです。
逆に、ポイント下位国が勝利した場合には大きなポイント加算となり、引き分けてもポイント加算、敗戦しても少ないポイント減算ですむことになります。
ラグビーでは、ポイント下位国が上位国に勝利すると大きなポイントアップで世界ランキングの浮上に繋がります。
ポイント差が10ポイント以上の場合
ポイント差が10ポイント以上の場合は、ポイント差を10ポイントとして計算します。
(上限を設けない場合の計算上の不具合を防ぐため)
これによって、ポイント差が10ポイント以上ある国との対戦では、上位国は勝利してもポイントの加算はなく、下位国は敗戦してもポイントの減算はありません。
上位国からすれば、勝利してもポイントの加算がなく、負ければ大きくポイントが減算されることになります。
したがって、ティア1のカテゴリーの上位国が、ティア2のカテゴリーにいる下位国とは対戦を避ける傾向があるようです。
③-1 得点差15点以上で加算・減算ポイントが1.5倍
対戦結果の得点差が15点以上となった場合、ポイントは②-2基本計算による加算・減算ポイントの1.5倍となります。
つまり、負けるにしても得失点差が重要になって来ます。
③-2 ワールドカップはさらに加算・減算ポイントが2倍
ワールドカップについては、ポイントは②-2基本計算と③-1得点差計算による加算・減算ポイントの更に2倍となります。

まとめ

サッカーの世界ランキングの決め方も同じようなポイント制ですが、原則、1か月に1回算出しランキングを更新するシステムなので、ラグビーの世界ランキングがいかにタイムーで順位変動が激しいことが解ります。
また、サッカーの世界ランキングの計算方法は、結果(M)と重要度(I)と対戦国の強さ(T)と大陸連盟間の強さ(C)による「(M)×(I)×(T)×(C)= ポイント」というシステムで抽象的なところや複雑なところがありますので、ラグビーの世界ランキングがいかにオープンでシンプルなものであるかが解ります。